イラストレーター案件獲得の3つの秘訣|江古田あいきゅうさんに聞く!

イラストレーター案件獲得の3つの秘訣|江古田あいきゅうさんに聞く!
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今回はイラストレーターになってからわずか一年でイラスト制作案件を獲得し、活躍中の江古田あいきゅうさんにイラストレーター案件の獲得の秘訣やイラスト制作の仕事において大切にすべきポイントについてインタビューさせていただきました。イラストレーターとしての仕事を増やしたいがどうすればいいか悩んでいる方はぜひ最後まで読んでみてください。

江古田あいきゅう
1996年生まれ。滋賀県在住のフリーランスのイラストレーター。保育士として働いていたものの結婚と転居をきっかけに子どもの頃からずっと好きだったイラストレーターとしての活動を始める。様々な工夫をすることで1年ほどでイラストレーターとしての活動が軌道に乗り活躍中。得意分野は、児童・ファミリー層をターゲットとする元気溢れるイラスト。
Twitterアカウント:@IQ_pocket

目次

イラストレーターになったきっかけ

ー イラストレーターになったきっかけって何なんですか?

 覚えていないぐらい幼い頃から漫画やイラストを描くことが好きで、趣味として続けていました。就職先は保育士で四年間働いていたのですが、その間もイラストを描くことは続けていました。

 とある折、趣味で通っているお祭りを主催する方々に自分のルポ漫画を見て頂くことがありました。そのお祭りには、好きなアニメの聖地巡りで訪れていました。地蜂(ハチノコ)のお祭りなのですが、とんでもない量の蜂が会場内をぶんぶん飛んでいてスリリングなイベントです。

 想像以上に個性的且つ魅力的なお祭りだったので勝手にルポ漫画を描いてネットにアップしていたのですが、いつの間にか主催者側の方々にも見て頂いていたようです。とても喜んで頂けて、それを機にLP漫画の案件も新たにご紹介して頂きました。

 その頃丁度結婚と転居も控えていたので、「折角新天地に行くなら!」と、半ば勢いでイラストレーターに転身しました。

ー おお、思い切ったチャレンジですね!

 はい、元々周囲の方々が喜んでくださる顔を見ることが好きなので、漫画を見て頂いたことが自分の夢を後押ししてくれた形です。

 イラスト自体は独学なため周囲のイラストレーターさんと比較すると稚拙な点もまだまだ多いのですが、お仕事等を通して日々勉強させて頂いています。

ー どのようなイラストを制作が得意とかあったりしますか?

 デフォルメを中心としたイラストです。ぱきっと色が分かれている、所謂「アニメ塗り」が受注率のほとんどを占めています。漫画のご依頼を受けることも多いのですが、「くすっと笑える要素」があるストーリーが得意です。パロディネタも好きで、クライアント様がOKサインを出してくださった際はガンガン入れます。

 そこそこクセはあるのですが、その分クライアント様の希望にがっちりハマる瞬間が時折訪れます。クライアント様も自分も、お互いにとても嬉しい瞬間です。

ーそれは素敵ですね!

江古田あいきゅうさんの制作実績

(公開可能な実績や作品をいくつかご紹介いただきまいした)

求人サイト掲載用LP 4コマ漫画 全24話

 求人サイトに掲載する漫画として、4コマ漫画を制作しました。キャラクターは既存のものを使用させて頂いております。「性格別診断の結果で、あなたに合うバイトが分かる!」というコンセプトだったので、キャラクターの個性を各々引き立たせることに注力しました。キャラクターを身近な人物に置き換えていくと、勝手に頭の中で動いてくれたのでとても楽しく制作が進められました。

企業様のマスコットキャラクターデザイン+LINEスタンプ40種

 マスコットキャラクターがコンペで当選し、継続依頼としてLINEスタンプも制作させて頂きました。LINEスタンプもご依頼を多数頂いており、実績が重なったことで自分の得意分野の中の一つとなっています。

LINEスタンプのテキスト内容は「お任せで!」とのことだったので、かなり遊びを入れました。バルブに関わる企業様だったため、水関連のワードも盛り込んでおります。

アイコン・ヘッダー制作

シンプルな絵柄を気に入って頂き、ご依頼を受けました。

アイコンはデフォルメ絵柄と親和性があるので、こちらも得意分野の一つです。アイコンの人物のお腹が出ていたり、ウサギが砂に埋もれていたり。大小ありますが、やっぱり少し遊びが入っているご依頼が多いです。自分のPRポイントを明確にしている分、クライアント様もそのようなご依頼がしやすいのかなと感じます。

メディアのアイキャッチ

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(私たちもこちらの記事は江古田あいきゅうさんにアイキャッチ作成いただきました)

イラストレーター案件獲得の3つのコツとは?

ー 短期間でイラストレーターとして活躍されていてすごいのですが、どのようにすればイラストレーターとして案件を獲得出来るのでしょうか。何かコツはありますか?

案件獲得のコツ①:自分の得意分野を明確にする

 自分の得意分野を明確にすること

 私の場合は、これが一番の突破口でした。私はイラストレーター二年目なのですが、一年目の頃はほぼ全く案件を受けることができませんでした。

 原因は「なんでもオールマイティにこなそうとしたから」です。以下、ちょっとした例え話をしてみます。

 例えば、「写実的な似顔絵が描ける方」を募集するクライアントがいたとします。そこに名乗りを上げたのは、この二人。

(Aさん)写実的なイラストに特化した能力を持っている。
(Bさん)どんな絵柄でも、そこそこオールマイティに対応できる。

 もしクライアント側で、同じ金額を出して発注をするなら、どちらに相談をするでしょうか?やはりAさんだと思います。理想的な作品を創り出してくれそうですし、得意分野が明確な分依頼する際の安心感もあります。

 どんな案件にも対応できる能力を持つこと。それは誇れる能力ですし、私もそれに近付きたくて日々勉強を重ねています。でも、突然できることではありません。

 かといって、悠長に能力の伸びを待つだけでは一向にお仕事は頂けません。

 私達の周囲には、同業者と言う名のライバルが数えきれないほどいます。どれを平均的にこなせたとしても、最後にお仕事を頂けるのは「自分のPRポイントが明確な人」だと思います。

 そんな方々と比較した際、自身の手元に残る案件はいくつあるでしょうか。恐らく、ほぼ無いと考えて良いでしょう。

 そのことにある時気付き、私は応募する案件の的を絞ることにしました。

 また、私はLancersというクラウドサービスでお仕事をお請けしています。自身の名前の下にPRコメントを一文添えることができるのですが、以前は「幅広い絵柄に対応できます!」のように曖昧なコメントを掲載していました。

 それを現在、「児童・ファミリー層向けのイラストが得意です!」と言い切ってしまう形に変更しました。それも効果がかなり大きかったです。

 結局、以前の私は「何が得意な人なのか」傍目から見て判りづらかったのだと思います。クライアント様が求めているのは、「特定スキルに優れて特化した人材」です。

 他の方の作品と自分の作品を見比べてみて、弱点分野からは一度離れてみるのも一種の戦法だと思います。

ー なるほど。あえて自分の範囲を絞ることで、個性が出て相談を受けやすくなるんですね!

 はい、自分が得意な分野、特定のスキルを明確にした上で、それに合う案件に応募することが第一歩になると思います。

案件獲得のコツ②:実績を積み上げる

 そういったことが出来るようになったら次は、コツコツとでも良いので、実績を積み上げることが重要になります。

 小さな案件でも、誠意を持ってコツコツとこなしていくことが後の案件獲得にも大切です。特に私のようにクラウドサービスを使用している場合、「受注数・評価・24時間以内のメッセージ返信率……」等様々なステータスが一目で分かります。

 自分が第三者から見てどれだけ信頼が置けるのか、その上で安心してお仕事をお任せできるのか。基本的なことではありますが、とても重視される大切なポイントです。

 私の使用しているLancersの場合、実績を積み重ねると称号を得ることができます。私は、「認定ランサー(返信速度の速さ、納品実績、報酬額等から算出される称号)」「初心者クライアントに優しい」の二つの称号を頂いています。

 パッと見て実力・実績を示す指針になりますし、まずはこのようなプチゴールを決めて活動をしていくことをお勧めしたいです。

 私の場合はお急ぎの依頼を多くこなすことで受注数の土台を作り、それから大型のご依頼も受けることが増えました。今でも納品スピードは大きな強みの一つで、クライアント様に驚かれることもしばしばあります。

案件獲得のコツ③:自分の制作物に自信を持つ

 中々難しいことですが、、、

 自分の制作物に自信を持つこと、これも大切ですね。

「周囲のイラストレーター様に比べたら、自分の絵なんて……」と落ち込んでしまう経験、同業者様なら必ずあると思います。最早職業病レベルかもしれません。

でも、クライアント様は「その絵だから」指名をしてくれているんですよね。

 数多のイラストレーター様の中からご指名くださっているのですから、謙遜しすぎず素直に自信に変換する力も必要です。謙遜しすぎると自信どころか、自分のやる気も熱意も失ってしいます。

 謙遜しすぎた結果、私も「自分の描いた絵なんだからもっと自信持ちなよ!」と諭されたことがあります。

 そんな相手に、対価を払ってお仕事をお願いするのって不安ですよね。

 だから恥ずかしくても、振り切っちゃって堂々と構えているほうがいいのかなぁと思います。

 目の前にいるクライアント様には自信と責任を持って、自分が今一番だと思えるクオリティの作品を提供し続けていきたいですね。

イラストレーターの仕事に大切なこと3点

ー なるほど、それぞれ納得感ありますね!実際に案件を獲得出来たあとの話としてイラストレーターとして仕事をするときに心がけた方がいいことはありますか?

イラストレーターの仕事に大切なこと①:綿密な打ち合わせ

 イラストレーターの仕事には、リテイクがつきものです。それを解消するために、私は打ち合わせを大切にしています。些細すぎるかなと感じた疑問でも、積極的に質問しています。

例えば「この漫画は自由に進めていいよ!」と渡された案件であっても、まずはストーリー・コマ割り・台詞を書き起こしたテキストファイルを先方に送ってしまいます。いきなりラフから書き起こすことはしません。なるべく文章でイメージを共有した上で、作品制作に取り掛かっています。

リテイクはクライアント様をお待たせしてしまうし、自身の作業時間も取られてしまいます。双方の不利益です。何が求められているのかを的確に把握することで、作品の満足度を上げるようにしています。

イラストレーターの仕事に大切なこと②:誠実でスピーディーな対応

 社会人として基本中の基本ですが、普段からとても気を遣っています。

私はネット上でお仕事をお引き受けしているので、ビデオ会議をしない限りクライアント様の顔や表情が分かりません。

それ故、一層の誠実さが求められていると思います。イラストを副業から本業にしようとしている方は、このような場で自身の社会人経験が活きてくると思います。

イラストレーターの仕事に大切なこと③:自分の身体も大切に

この職業は同じ姿勢が長く続いてしまうので、腰を悪くしたり、身体に不調が出てしまう経験談をよく耳にします。

私も、姿勢の悪さが祟って指が一年中痺れ続けてしまう経験がありました。ずっと正座の後のような痺れが続いていて、揉みほぐしに頻繁に行っても治りませんでした。

慢性的に姿勢が悪かったのが原因かも……と気付き、作業環境を変えると痺れは消えていきました。また、身体をあまり動かさなかったのも良くなかったと反省しました。

長くこの職業で頑張りたいと思っているので、それについて来られるように健康を保っていきたいですね。

最近は暖かくなってきたので、近所で軽くランニングをしています。

お風呂上がりにはストレッチをして、身体の筋肉が固まりすぎないように気を付けています。ラジオ体操とかも全身を動かせるのでお勧めです。

作業中にシャッフルで音楽をかけておいて、ラジオ体操がかかったら強制的に身体を動かすようにする……なんて話も聞きます。

また、自分の身体や姿勢に合うように作業環境も適宜見直しています。

ー 具体的におすすめの商品とかってありますか?

どこでも仕事が出来るという意味でiPadを活用してイラストを作成していますし、

イラストを描いている時は左手をずっと固定してつらかったので8BitDoを使って対策しています。

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ー 色々とためになる情報をありがとうございました!

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